第4回「教室体験記」は都内の市立中学から都立片倉高等学校に学力検査入試(実技試験を含む)で合格したK.Sさんです。当教室には中1の夏に入会されての目標達成です。
K.Sさんの体験記
私は中学1年生の頃からこの教室に通い始めました。通い始めた当初はデッサンといっても、このモチーフの色や形をどうやって描けばいいのか理解できておらず、なんとなくぼんやりとした気持ちで絵に向かっていました。しかし、通い続けていくうちに形の取り方や陰影の付け方、質感の表現方法など、そのどれをとってもモチーフをよく観察することが大切であることを学びました。モチーフをよく見て構造を理解することで、今まで陥っていた「どうやって?」の谷から抜け出せたように感じます。するとだんだん描きたかったものが自分のイメージ通りに描けるようになる楽しさを味わうことができるようになりました。苦手な立体感やパースの表現が、自分の納得できるような出来栄えになった時の飛び上がるような嬉しさは、今後のどんな経験にも代え難いものです。私が美術系の高校に進学すると決めた理由の一つもこの楽しさに起因するものです。見ることと、理解すること、そして楽しむこと。この教室で学んだ三つのことを大切に、高校でも美術を続けていきたいです。